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東急プラザは、よくみると側面の一部分が削れたようになっている。一口かじられたようなそのかたちはとても美味しそうである。

Tokyu manger du gateau  (東急プラザ表参道原宿)

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エルメスのフォンダンショコラ。その色合いから建物をチョコケーキに変換し、ケーキになった建物の入口からはチョコが溢れ出ている。

Hermes fondant chocolat  (Hermes表参道店)

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特徴的な細長い装飾はポリポリとしたクッキーに、中に覗くガラスの層は、ムースゼリーに菓子化しタルトの上に乗せた。

Glo decorer tarte  (gloストア青山店)

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卒展では約3600mmの什器を作り実際の表参道のように両脇に作品を並べ、ケーキアベニューに。街並みの写真をコラージュしたパネルと一緒に作品を並べることで、モチーフとなった建物とケーキを照らし合わせながら楽しんでもらえるようにした。

​展示風景

都市の菓子化 -omotesando

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食べられないはずの物が美味しそうにみえる」という自身の経験をきっかけにした作品。表参道・南青山エリアに軒を並べる建物は個性的なものばかりで、わたしはそれらの建物に高級なケーキの造形に似たものを感じる。卒業制作では建物の外装やショーウィンドウの特徴を手がかりに、表参道をモチーフとしたフェイクケーキを16個制作し並べた。建物とケーキ、食べられるものと食べられないものという全く正反対の位置にある二つの共通点は一体何なのか。わたしは、それが味覚と視覚の共感覚にあると考える。ガラスの艶や透明感はゼリーのシズル感に繋がり、壁面に沿って入った白い装飾や線は、ケーキのデコレーションクリームを思い出させる。もしかしたら表参道や原宿に若者が集まるのは、建物が美味しいスイーツだからかもしれない。

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